ミステリー・サスペンス小説作家、東野圭吾作品『クスノキの番人』シリーズが映画化!

大好きな小説シリーズだったので嬉しい!
『クスノキの番人』は、東野さんのサスペンス的な事件を解決していくシリーズとは少し違います。
東野さん作品の『ナミヤ雑貨店の奇跡』や『トキオ』のような、ファンタジー要素のある作品です。
サスペンス的な事件こそ起きないけれど、クスノキの秘密というミステリー要素はあり。
読んでいると夢中になり、本の中に惹きつけられます。
そして結末の展開の巧みさは、さすが東野圭吾作品!といった内容。
東野圭吾の小説が初めてアニメーション映画化されるので、とても楽しみです!
2026年1月30日公開予定の映画『クスノキの番人』を前に、小説や映画化の背景、みどころなどをご紹介いたします。
小説について
『クスノキの番人』は、不思議な力を持つクスノキの番人を任された青年と、そのクスノキに祈りを捧げに訪れる人々との交流を描いた小説。
作品概要
・ジャンル
ファンタジー要素が強い小説で、クスノキをめぐる謎と人々の想いが交錯する中で、主人公が真実へと導かれていく物語。
東野圭吾さんの作品としてはミステリー以外のジャンルですね。
感動的な作品になっています。
・発売日とシリーズ
2020年3月に『クスノキの番人』、2024年5月に続編となる『クスノキの女神』が刊行されました。
あらすじ
理不尽な理由から職を失い、窃盗で逮捕された主人公は、弁護士からの「依頼人の命令に従えば釈放する」と言う条件を受けます。
依頼人である伯母から主人公に命じられたのは、神社にある言い伝えをもつクスノキの番人になることでした。
クスノキにまつわる謎と、木に願いを伝えに訪れる人々の想いが交錯する中で、主人公はクスノキが持つ本当の力と導きによって、思いがけない真実へと向かっていくストーリー。
アニメ映画化
『クスノキの番人』は、東野圭吾作品では初のアニメーション映画化が決定しました。
メインキャスト
・主人公(直井玲斗):高橋文哉
・伯母(柳澤千舟):天海祐希
監督
伊藤智彦:『僕だけがいない街』や『HELLO WORLD』など、多くの人気作品を手掛けています。
アニメーション制作
A-1 Pictures:私が好きな小説でアニメ映画化されている『かがみの孤城」を手掛けた、国内外で高い評価を得ているスタジオです。

東野圭吾さんの小説と神社
『クスノキの番人』に登場する月郷神社は架空の神社で実在はしていません。
でも「クスノキの番人」のスペシャルPVの一部が、佐賀県武雄市にある武雄神社の大楠で撮影されています。
この大楠は、本殿裏手にある竹林を抜けた先に姿を現し、その巨大な姿と神秘的な雰囲気からパワースポットとして注目されています。
根本部分は空洞になっており、広さは約12畳ほどにも。
全国の巨木ランキングでは、7位にランクインするほどの巨木なんです!

聖地巡礼で行ってみたい!
映画の見どころ
東野圭吾さん自身も「超自然的な現象が頻繁に出てくるため実写化は難しいだろうと考えていたが、アニメーションなら素晴らしいものになるのではと期待していた」とコメント。

今回の映画化を、東野さん自身も喜んでいらっしゃるようです。
伊藤智彦監督も、「人はあっけなくいなくなるし、現状が永遠に続くことなんてあり得ない」という自身の考えに触れ、作品への熱い思いを語っています。
幻想的に満ちた物語が、A-1 Picturesの卓越した映像美でどのように描かれるのか、今から公開が待ち遠しい。
終わりに
実力派の監督さんやスタッフさんが集結し、描かれていく作品。
原作の持つ温かさや切なさ、再生の物語をどのように表現してくるのか、今からとても期待しています。
映画を観た際に、またお話させてくださいね。
みなさんもぜひ、小説だけでなく映画館に足を運んでみてください!


